肺がんは、日本人にとって注意すべき疾患の一つです。2019年に新たに診断されたがんの中で、肺がんは全体で2位(男性:4位、女性:3位)となっております。また、2021年日本人の肺がんによる死亡数順位は全体で1位(男性:1位、女性:2位)となっております。(※1)

 

肺がんと診断される方の多くは、肺がん検診でX線撮影をした際に、影が見つかり、精密検査を実施して発見されています。そのため、肺がん検診は有意義な検査と言えます。

X線撮影に対して不安を感じる方もいらっしゃいますが、1回あたりの線量を考えますと、健康被害はほとんどないと考えることができますので、安心してご受診ください。

 

肺がんというと出てくるのが、喫煙のお話しです。
国立がん研究センターのがん対策研究所 予防関連プロジェクトによると、たばこを吸わない人に対し、たばこを吸う人は男性で4.5倍、女性で4.2倍肺がんになりやすいという発表もございます。(※2)
喫煙をされている方は、特に毎年のご受診をお勧めいたします。

また、これを機に禁煙にチャレンジしたいと思われた方・ご興味のある方は、当院では禁煙外来(保険診療)も実施しておりますので、併せてご相談ください。

 

※1 がん情報サービス・最新がん統計
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

※2 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所予防関連プロジェクト 多目的コホート研究 「たばこと肺がんとの関係について」